部位別の呼吸練習/肩関節屈曲/骨盤前後傾
狙った部位が動き、別の領域で代償しないか
この段階の動き自体が側弯を矯正するわけではない
MOVEMENT FIELD GUIDE · 2026.10.17
曲がっている方向だけで、運動は決められない。
12の代表パターンを切り替えながら、評価 → 修正候補 → 段階別エクササイズをひと続きで整理する。
これはトレーナーの学習・評価支援資料です。診断や個別の矯正処方ではありません。Lenkeの6基本型を左右の代表例に展開したもので、全患者を12種類に分類できるという意味ではありません。椎体回旋と「得意な体幹回旋」は別です。
側弯は単なる横方向の曲がりではなく、回旋と矢状面の変化を伴う立体的な変形です。
+ 軸方向の伸長(Axial elongation)と、修正姿勢のまま呼吸・動作する能力をあわせて考えます。
分類名を押すと、模式図・評価の視点・分節ごとの確認項目が切り替わります。
SELECTED / TYPE 3
背面から見た模式図。点は仮想的な弯曲領域を示します。椎体の回旋や実際の形状は表現していません。
PATTERN DETAIL
ダブルメジャー/胸椎優位。主な検討課題:胸郭・腰部の独立した修正を評価。
前額面:右方向への局所並進を試し、周辺の代償を確認。
水平面:典型例では椎体は凸側へ回旋。逆回旋の成否は専門的評価が必要。
呼吸:右側の凹部周辺への拡張が可能か観察。
前額面:左方向への局所並進を試し、周辺の代償を確認。
水平面:典型例では椎体は凸側へ回旋。逆回旋の成否は専門的評価が必要。
呼吸:左側の凹部周辺への拡張が可能か観察。
矢状面(胸椎後弯・腰椎前弯)、骨盤の傾斜・回旋、主/代償カーブと可動性は別途評価します。表の方向は局所の検討候補で、全身の側屈・体幹回旋の指示ではありません。
特定の種目を「左右固定」で処方するのではなく、修正可能な動きを見つけてから運動負荷を増やします。
部位別の呼吸練習/肩関節屈曲/骨盤前後傾
狙った部位が動き、別の領域で代償しないか
この段階の動き自体が側弯を矯正するわけではない
CASE / DOUBLE CURVE
右後外側胸郭の呼吸反応と左腰部の長軸方向の伸長を確認し、腰部左方向・胸郭右方向の局所並進をそれぞれ試します。次にデッドバグや四つ這いリーチで姿勢を保持し、最後にステップや片脚立ち+ローへ。腕・脚・ローの方向は固定せず、動作中の代償と症状で選択します。
胸郭が骨盤上でどう位置するか。C7と骨盤の関係。
前屈時の肋骨隆起・腰部隆起。可能ならスコリオメーターで記録。
凹側付近の局所拡張と、腰椎伸展・肋骨フレアの代償。
胸郭の修正で骨盤が崩れないか。逆も同様。
片脚支持・スクワット・ローで姿勢と痛み、しびれが悪化しないか。
視診や一時的な姿勢変化だけではCobb角の改善を証明できません。新たな神経症状、強い痛み、急速な変形、成長期の進行が疑われる場合は医療評価を優先します。
SOSORTはPSSEの構成要素として「三次元的自己矯正・修正姿勢の安定化・日常生活への統合・患者教育」を挙げています。一方、2024年のCochraneレビューでは、思春期特発性側弯症に対する運動のCobb角への効果は不確実性が大きいと評価されています。ここでの種目の段階づけは教育用の設計例で、12パターンそれぞれで最適性が検証されたものではありません。
更新:2026年10月17日。解剖模式図は説明用に作成したものです。画像診断、正式なLenke分類、Schroth/BSPTSなどの個別指導に代わるものではありません。