建築の面白さは中身にある──知ることと、愛することについて

好きなものをとにかくコレクションしていこうと思っている。

階段、建築、印象派、生物、機能解剖学……。ジャンルはバラバラで、一貫性もない。でも最近、そのバラバラさの中に共通したものがある気がしている。

知ることで、はじめて好きになる。

建築がいい例だと思う。

街を歩いていて「きれいだな」と思う建物はたくさんある。でもそこで止まっていたとき、建築は「景色」でしかなかった。ところが、なぜその形なのか、どんな素材が使われているのか、設計者は何を考えたのか──そういう「中身」を少し知ると、同じ建物がまったく違って見える。

外観は入口にすぎない。


これは人間関係と同じだと思った。

初対面の人に「いい人そう」と感じることはある。でもそれは外観を見ているだけで、まだ好きになってはいない。その人がどんな失敗をしてきたか、何を大切にしているか、どんなときに笑うか──そういうことを知っていくうちに、はじめて「好き」という感情が生まれる。

知ることが、愛することの入口になる。


だから「すべてを愛せ」という言葉が、最近しっくりくる。

愛するためにはまず知ろうとしなければいけない。知ろうとするためには、興味を持たなければいけない。つまり「すべてを愛せ」は「すべてに興味を持て」と言い換えられる。

建築でも、生物でも、他人でも。

知ることをやめなければ、愛せるものはどんどん増えていく。それはなんとなく、豊かな生き方に近い気がしている。

#建築#気づき#愛すること#好奇心